市立奈良病院
所在地 〒630-8305
奈良市東紀寺町1丁目50-1
TEL 0742-24-1251
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採用情報

腎臓内科

腎疾患の早期診断に積極的に取り組み、早期腎炎から慢性腎臓病、末期腎不全・透析管理に至るまでの総合的治療・管理を行っています。

2014年末での日本全国の維持透析患者数は31万人余りとなり、年間約1万人のペースで増え続けています。以前には「腎臓の働きを回復させることは困難で、徐々に悪化するだけ」と考えられていた腎臓病は、現在では治療が可能な疾患へと変わりつつあります。特にここ数年慢性腎臓病(chronic renal disease:CKD)という概念が提唱されるようになり、末期腎不全に至る前にできるだけ早期に腎臓病を発見し、的確な治療を行うことの重要性が再認識されています。早期発見・早期治療は腎臓病自体の治癒を期待できる可能性があるだけではなく、適切な治療を行うことにより腎不全の進行を遅らせ、透析療法の開始を先延ばしすることも可能となってきました。また、慢性腎臓病そのものが脳梗塞・心筋梗塞などに代表される脳心血管病(cardiovascular disease:CVD)の強い危険因子となっています。このため慢性腎臓病の治療が場合によっては致死的ともなる心血管病への対策としても重要視されています。

当科では腎疾患の早期診断に積極的に取り組み、早期腎炎から慢性腎臓病、末期腎不全・透析管理に至るまでの総合的治療・管理を行っています。また、当院は急性期病院でもあることから、急性血液浄化療法を必要とする患者様に対しても、院内各科と連携をとりながら集学的治療を行っています。

 診療案内

  • 腎炎・ネフローゼ症候群
    腎炎・ネフローゼ症候群が疑われる症例には積極的に腎生検を施行し、臨床所見と病理組織学的診断を合わせて治療方針を決定しています。必要があると判断された場合には、ステロイド剤や免疫抑制剤、血漿交換療法等による治療を行います。また、慢性腎炎の中でもっとも多いIgA腎症では、腎生検の結果をふまえ「扁桃腺摘出術とステロイド療法」を施行し、血尿・蛋白尿の減少や消失というような良好な治療成績をおさめています。
    高校生以上の学校健診や職場健診で尿潜血や尿蛋白を指摘された方は、ぜひ一度ご受診ください。
  • 慢性腎不全
    慢性腎不全の診療は主に進行の抑制に重点を置き、薬物療法・食事療法に積極的に取り組んでいます。さらに腎臓病に合併する心血管疾患の予防や治療を行っています。慢性腎臓病を初めて指摘された方や自宅での管理に不安をお持ちの患者様には、教育・治療のための入院を勧めています。入院により腎不全進行抑制できた方が増加しています。

    【慢性腎不全でお悩みの方へ】
    難治性と言われる糖尿病からの腎不全の方も、個人差はありますが進行速度をかなり弱められることが分かってきました。個々の患者さんの腎機能悪化因子、つまり、なにが腎不全を進行させているのかを 5日間の検査教育入院で突き止め、検査データを詳細に解析することにより今後の治療方針を修正できます。ぜひ一度ご受診ください。
  • 末期腎不全
    治療を行っても残念ながら末期腎不全に近付いてきた患者様には、腎代替療法が必要となります。腎代替療法には血液透析、腹膜透析、腎移植があり、当院では 血液透析と腹膜透析が可能です。患者様のご希望やQOLを十分に考慮したうえで治療法を選択していただき、準備から導入までを行っています。もう少し詳細に説明しますと、透析療法を必要とする約3~6か月前に、血液透析なら内シャント手術、腹膜透析なら腹部内にカテーテルを入れる手術を行います。そして、術後の安定した時期に透析療法を開始します。可能な範囲で安全に透析療法に移行する、またできるだけ短期間の入院期間で社会復帰して頂く、そんなお手伝いをするのも私達の仕事だと考えています。
  • 血液浄化療法
    慢性腎不全の患者様の血液透析療法、腹膜透析療法を中心に、自己免疫疾患・敗血症・消化器疾患等のために血漿交換療法や免疫吸着療法等あらゆる血液浄化を必要とする患者様に対して治療を行っております。 また当院は地域の基幹病院であることから、24時間いつでも緊急時の血液浄化に対応できるように体制を整えております。

 外来診療スケジュール

午前
C-8
西谷
田遠
西谷
田遠
午後
C-8 安田
(予約)
安田
(予約)
腹膜透析外来
西谷
(予約)
田遠
(予約)
嚢胞腎外来

担当医紹介

西谷 喜治(部長)

学歴・学位 奈良県立医科大学 平成8年卒
奈良県立医科大学大学院医学研究科(内科学Ⅰ専攻) 平成15年/医学博士
専門医・活動 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、
日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医、日本医師会認定産業医、
日本スポーツ協会公認スポーツドクター、
インフェクションコントロールドクター(感染制御医)、
臨床研修指導医講習会受講済、プログラム責任者養成講習会受講済、
奈良県立医科大学臨床教授
専門分野 腎疾患全般、血液浄化療法(透析 血漿交換など)、
腎疾患を伴う膠原病や血管炎などの自己免疫疾患、高血圧

田遠 和佐子(医師)

学歴・学位 -
専門医・活動 -
専門分野 -

安田 賢聖(医師:専攻医)

学歴・学位 -
専門医・活動 -
専門分野 -

 臨床研究・業績について

第45回奈良透析学術総会(令和3年2月7日開催)において、山田彩乃先生の論文「腹膜透析出口部変更術の1例」が医師部門で優秀論文に選出、表彰されました。

 

 

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