市立奈良病院
所在地 〒630-8305
奈良市東紀寺町1丁目50-1
TEL 0742-24-1251
FAX 0742-22-2478
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採用情報

臨床検査室

輸血検査部門

輸血業務は、血液製剤発注・保管・輸血検査・出庫等、全てを24時間365日臨床検査室で担当、認定輸血検査技師を含むスタッフが一元管理しています。 輸血の安全体制を重視し、厚生省の指針に準拠した管理体制をとっています。輸血検査データはコンピュータ管理により厳重な照合を行っています。 採取された自己血の保管と出庫を行っています。

主要保有機器

◯ 輸血半自動検査装置:1台 ◯ 自動血球洗浄機:1台 ◯ チューブシーラ:1台

輸血関連検査

輸血関連検査<血液型(ABO式、Rh式)>
ABO血液型判定には、赤血球上のAおよびB抗原を調べるオモテ検査と血清中の抗Aおよび抗Bの有無を確認するウラ検査を行い、その結果の一致により判定されます。Rh式で問題となる抗原はD、C、c、E、eの5つの抗原で、なかでもD抗原の有無は輸血において重要であり、D抗原を持っていればRh陽性、D抗原を持っていなければRh陰性となります。

<不規則抗体検査>
不規則抗体検査とは、輸血される方ABO血液型以外の赤血球に対する抗体を持っていないかを調べる検査です。この不規則抗体の検出率は約0.2~4.%です。これらの不規則抗体を事前に確認することは、安全な輸血や適合血液の確保、血液型不適合による新生児溶血性疾患の予知と対策に重要な意義を持ちます。    
  不規則抗体:主として輸血や妊娠・出産により見いだされる免疫抗体と、何らかの免疫刺激がない人に見いだされる自然抗体とがあり、免疫抗体と自然抗体を総称して不規則抗体といいます。

<交差適合試験>
溶血性輸血副作用防止のため、輸血用血液と患者血液との間で抗原抗体反応が起こるかをあらかじめ試験管内で検査し、患者にとって不都合な反応を未然に防止するための手段です。

輸血用血液製剤の供給と保管管理

輸血用血液製剤の供給と保管管理輸血用血液製剤:近年では必要な成分(赤血球・血小板・血漿)のみを輸血するのが基本となっており、次のような製剤が血液センターから供給されています。

<赤血球製剤(濃厚赤血球)>
大量の出血や慢性貧血など血液中の赤血球(ヘモグロビン)の低い方の治療に用いられます。

<血漿製剤(新鮮凍結血漿>
血液中の凝固因子の減少や、血漿成分が急に減少した時などに用いられます。

血液中の血小板が少ない方、機能が低下している方に用いられ、まれに出血に対する止血目的で用いられることもあります。当院では、血液センターへの発注、管理、検査、供給を一貫して臨床検査室で輸血管理システムを用いて一元管理しています。患者情報や血液製剤の情報をコンピューターで管理することで血液型の間違いによる輸血事故を防止しています。

自己血の管理

手術準備用等で採血された自己血を保管管理しています。

輸血療法委員会

市立奈良病院輸血療法委員会は医師4名、看護師3名、薬剤師1名、医事係1名、臨床検査技師1名から構成されています。この委員会は年6回開催され、輸血療法の適応、血液製剤(血漿分画製剤を含む)の選択、輸血用血液の検査項目・検査術式の選択と精度管理、輸血実施時の手続き、血液の使用状況調査、症例検討を含む適正使用推進の方法、輸血療法に伴う事故・副作用・合併症の把握方法と対策、輸血関連情報の伝達方法、院内採血の基準、自己血輸血の実施方法について検討するとともに、改善状況についても定期的に検証しています。また、議事録を作成・保管し、院内に周知しています。

 

 

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